原作 (2016/10/14) | archive.is
【映像】一方、ニューヨークの街角…。 とある泥棒に盗みの依頼が入る。 「ニコスの兜を奪ってほしい」と…。
泥棒「なんに使うんだそれ」
ですよね。 窓開けて大声で犯罪の打ち合わせをする泥棒さん。
【映像】そして、学校の先生と生徒達、泥棒は「恐怖のルーマニア展」へ…
ルーマニアの歴史的価値のある品々のひどく雑な展示方法。触れ合える!ルーマニア芸術。
【映像】老婦人「(展示物である剣を触りながら)気持ち悪いわね。何よこの感触。」
気持ち悪い感触がする剣ってどんな材質なんだ…。
13号「ルーマニアの恐怖展に現在いるのは先生、生徒、主催者、警備員(デブ×2)、田舎者夫婦、ゲイカップル、謎の評論家、泥棒のようです」
日「主人公と彼女は会話に歴史を絡めつつイチャイチャします。 悪ガキ二人は好きな歴女にアタックしつづけますがうまくいきません。 主催者は『この展示物すごいでしょ!?』感を出してて、 田舎者夫婦は『よくわからない』を連発します。 ゲイカップルは『なにこれーいやだわー』を連発します。 評論家は『なにこれ芸術?ねーわー』を連発します。 泥棒は入った瞬間から警備員に怪しまれて尾行されます」
13号「どいつもこいつもルーマニア芸術に興味ないじゃないですか!!」
日「い、一応生徒の中に歴女がいるもん!!でもこの時点で泥棒さんが一番興味持って行動してるかも…」
13号「あっ泥棒さんがお宝がありそうな場所に着きましたよ」
日「ゆるふわセキュリティー」
【映像】警備員「なぜこんな所にいる!!」 泥棒「迷っちゃってぇ…」 警備員「気を付けて下さいよ!」
13号「ああ、全面ゆるふわセキュリティー…」
【映像】そして泥棒は警備員さんを銃殺!! しかし警備員さんも最後の力を使って撃ち返す!!
13号「ああ、撃たれちゃった…」
日「この泥棒さんめっちゃタフなんだよ。死因が銃じゃないんだよ」
13号「こんなに血ドッパドッパなのにですか!?すごい勢いですよ!?このワンシーンだけで数リットルは出してそうですよ!」
日「ニコスちゃんの兜に辿り着くまでに地方の芋煮会とかでよく出てくるウーロン茶の大きなペットボトル分は出してそうだよね」
13号「なんですかその表現。でも保護者と子供達が一堂にかいすると、ついた時にはすでにあのペットボトルが居座ってますよね」
日「だいたいポカリとウーロン茶…。あとQOO」
13号「そして泥棒の血が、ニコスの仮面にかかってしまう…っていうかニコスの仮面、大事なものなはずなのに、でかい木の箱にそのままボロンと入れてあるだけなんですが…」
日「輸送中とかめっちゃガッコンガッコンいいそう。発送元のルーマニアから『二束三文なんで梱包しなくてもいいか』って感じで送られてきてたりして」
【映像】突然、銃声がし、ざわつく来場者たち
主催者「ご安心ください。あの音は外からだったそうです。」
ドヤァ! お外だろうと銃弾飛び交ってる時点で全く安心できないよ!!
13号「そうこうしてる間に血を吸った仮面からニコスが蘇る…あああ…」
日「ニコスが大暴れするぞ!!うおおおおおおおおおおお復讐の鬼ニコスちゃんの現世初登場だー!」
【映像】デッデッデッデッ
(ニコス登場シーンで流れる謎のメタル音楽)
日「これ、ニコスちゃんのテーマ曲だよ!!作中何度も流れるから覚えちゃうよ!シュナアアアアアアアアアアアアアス!!シュナっシュナース!!」
13号「(教祖の登場にテンション高い…)」
日「ほら、来た!ニコス来た!!ちゃんとドアを丁寧に開けて入ってきた!!」
13号「優しい。」
見所③ 殺人鬼ニコスの中の人はシュナース監督
現世に華々しく復活したニコスちゃんのひどく地味な登場シーン
【映像】主催者「きゃーやめてーたすけてー。」
殺人鬼を前に割とそこそこ長い時間くねくねする余裕綽々の主催者。
日「シュナース監督は可愛いなぁ!!ドア壊さないんだよ良い子だよ!」
13号「あのぅ、これってホラー映画ですよね…」
日「そ、そうだよ…!ほら、主催者の自慢おばちゃん殺されちゃったし…」
13号「殺される前の張りぼてにすり替わってる感がやばいです…」
日「小道具さんの腕の事はこれ以上言うんじゃない…!でもシュナース監督がニコスってだけで可愛いじゃない!この格好でここはこう!俺を見て怖がって!!そうだよ!!って指示してたのかと思うと可愛すぎるじゃないか…!!」
13号「それは、ホラー映画…の楽しみ方なんでしょうか?」
日「………」
日「………」
日「………」
見所④ ゆるすぎる日本語版吹き替え
【映像】襲われた人「ピッポッパ…と!もしもし警察ですか!精神異常者に襲われて~ああ~きたぁ~どおしよおおーーー…!」 ピッポッパ!
ニコスの魔力によってドアが閉まり会場に閉じ込められる来場者たち…。
恐怖のルーマニア展はニコスによる虐殺会場へと変わるのだった。 閉じ込められた!ドアが開かない!
強く引っ張られたドアがしなる!すごい出られそう!
日「ベニヤのドアいじめシーン」
13号「本当だ、ちょっとたわんでますよコレ。普通にタックルでブチ破れそう」
日「ドアを…ドアをいじめないで…」
13号「生徒が殺人シーンを見たと会場内全員に伝え、ようやくゆるい登場人物たちが危機的状況であると知ります。…銃声聞いても外のことだからいっか!ですませる人たちですからね」
【映像】 生徒「奥の部屋に殺人鬼がいたんだよう!人殺してたんだ!!」
先生「分かった私が見てこよう!」
13号「見に行ってどうする!!」
日「野次馬根性とか…。この人弱いから殺人鬼を止める気はないはず…」
13号「ほんと何で殺人鬼わざわざ見に行っちゃうんでしょう…。主人公じゃなければ殺されてますよこの人…。あ。彼女もついてった」
日「登場人物、みんな鳥頭で、三秒経つと全部忘れちゃうから…。田舎者の老婦人、怖い怖いといいながら、みんなから離れちゃうんだよな。面白い展示品見つけて記念写真撮りだしたぞ!」
13号「すごい鳥頭だ…!!」
日「そして案の上ニコスちゃんに殺される…」
13号「わざわざシャッターチャンスまで待ってくれるニコス優しい」
日「ちょうどいい頃になるまでじっと待ってくれるニコス可愛い。そして優しい。この映画は優しさに包まれてるのさ…」
13号「血出てますよ…」
日「血が出るほど優しい。シュナ優しい」
13号「そんな優しさいやぁ…。ところで誰も携帯持ってないんですかね?」
日「2003年の作品だから、13年前だね。」
13号「今調べますね、(ipadを操作し始める13号)…2000年のドイツでの携帯普及率は57.7%。2003年には80%近かったそうです。今現在は116%ですね。」
日「シュナースちゃんは携帯持ってなかったんや…」
【映像】そしてまた単独行動をしだす登場人物たち
ニコスちゃん「やぁ!」
悪ガキ(うわ…キモイ奴きた…)
ニコス「ひ、ひどいっ!あんたの腕なんてこうしてやるー!」ブチイ
悪ガキの腕を引っ張るニコス
日「随分簡単にもげるなぁ。」
13号「千切れるためには、引っ張る方と引っ張られる側が同等の力を出さなきゃいけない筈ですよね…。あ、主人公カップル、こんな状況なのにイチャつき始めます」
日「そして学生の一人がニコスについての伝説を語り始める…この子こんなデカい本を持ち歩いてたっけ?『彼の魂は呪われた仮面により維持されており、仮面を開け生き血に触れた時に、復活する!』昔の書なのに説明書みたいに的確に書かれてるな…」
13号「ここまでしっかり書いてあるのに、なんであんな雑な梱包を…」
日「復活方法、誰でも分かるように書かれてたら1000年の間に悪ノリで本当に生き血かけるヤツいただろ絶対…」
【映像】 悪ガキ「先生!あっちに殺人鬼がいたよ!!」
日「腕もがれてるのに普通に走ってきた。超元気だ。」
13号「(DVDのジャケットを見ながら)アレ…?ジャケットに腕をもがれた不良学生の画像が使われてるんですけど…取れた腕、逆じゃないですか?」
日「あっ本当だ。映画では左腕が取れてるけど、ジャケだと右腕だ!反転させて使ったのかな。ゆるかわいい。しっかしジャケットだけは結構本格派ホラーっぽいなぁ。かっこいいなぁ」
【映像】ニコスちゃん登場だ!デッデッデッデッ… 結局みんなで一緒に逃げることに。
「俺は一人で行くぞ!」とお約束通りのセリフをはいて 別行動をとった評論家が、ニコスちゃんの餌食となった…。
日「みてくれこのワガママボディ!!」
13号「(シュナース監督が出てきた時のテンションおかしい…)」
【映像】死体をまたぐニコス
ニコスちゃん「よいっしょっと」
13号「死体を踏まないところが優しいですよね。ちゃんとまたいであげてる」
日「うん、やっぱり監督が役者を踏むわけにはいかなかったんだろうね」
【映像】団体行動で逃げていたグループにもニコスちゃんの魔の手が…!!
13号「いまいち逃げてる方の恐怖が伝わってこないのは何ででしょうね?」
日「シュナースの優しさが画面に収まりきらないから…」
13号「(シュナース教徒とは話し合わないなぁ…。宗教が違うってこれほどまでに価値観が違うんだなぁ…)」
日「そして何人か犠牲にしながら先生、彼女、歴女が脱出成功!!…したのに歴女がもう無理―、もう逃げられない―とかいいだしてゴネてへたり込んでしまう。なぜだ…!なぜそこでゴネる…!!」
13号「逃げろよ!!」
日「で、殺される。ニコスちゃんが棒落としてきて歴女刺さる。」
13号「あ、やべ。主人公カップル以外いらないわ感…」